「ねぇ、瑛祐君、海が近いよ!」
「……知ってる…」
「………そっか。あ、水族館はこっち?」
駅に着いた瑛祐と未来は、そこから水族館までの道を歩いていた。バスは出ているが、乗らなくてはいけないほどの距離はない。
ゆっくりとした時間を瑛祐と未来は歩いていた。
「やっと着いた!」
広い駐車場を抜け、イルカの銅像付近までたどり着くと、未来は大きく背伸びをして、足取り軽く入口までの階段を上った。
はしゃぐ未来と共に瑛祐は館内に入る。
入口を抜けると、そこにはたくさんの魚たちが泳いでいた。
声を上げ、感動している未来の後を追うように、後ろを歩く。
様々な場所を歩き、たどり着いた巨大水槽は、一瞬にして瑛祐と未来の心を捉えた。
幻想的な色を放ち、ゆっくりとした時間が流れる。
結愛と約束した場所。
その場所に今立っている。
そして、隣にいるのは結愛ではなく、未来の姿。
果たされなかった約束。
今、この目を通して結愛に見えているだろうか。
瑛祐は見落とすことのないように、隅から隅まで水槽を眺めていた。
「……知ってる…」
「………そっか。あ、水族館はこっち?」
駅に着いた瑛祐と未来は、そこから水族館までの道を歩いていた。バスは出ているが、乗らなくてはいけないほどの距離はない。
ゆっくりとした時間を瑛祐と未来は歩いていた。
「やっと着いた!」
広い駐車場を抜け、イルカの銅像付近までたどり着くと、未来は大きく背伸びをして、足取り軽く入口までの階段を上った。
はしゃぐ未来と共に瑛祐は館内に入る。
入口を抜けると、そこにはたくさんの魚たちが泳いでいた。
声を上げ、感動している未来の後を追うように、後ろを歩く。
様々な場所を歩き、たどり着いた巨大水槽は、一瞬にして瑛祐と未来の心を捉えた。
幻想的な色を放ち、ゆっくりとした時間が流れる。
結愛と約束した場所。
その場所に今立っている。
そして、隣にいるのは結愛ではなく、未来の姿。
果たされなかった約束。
今、この目を通して結愛に見えているだろうか。
瑛祐は見落とすことのないように、隅から隅まで水槽を眺めていた。


