高校二年、秋。
体育祭も終え、イベントが一段落して落ち着いてきた秋の休日。つい先週までは暑かったはずなのに、一気に来た寒気が季節の変わり目を感じさせた。
この冷気により、彩られた紅葉を見るために、瑛祐と結愛は紅葉が綺麗に見れるという寺に来ていた。
「やっぱり、スニーカーにすべきだったかな…」
寺までの道は長くはないが、上り坂を歩くことになる。
道が悪いわけでもないから、靴の種類は何でもいいはずだが、この道をブーツで行くには不相応だったのか、結愛は少しヒールのあるかかとを気にしながら歩いていた。
ヒラヒラとしたチュニックに、スリムのジーンズ。それでは少し寒かったのか、ニットのカーディガンコートを着ている。そして、革のブーツ。
すっかり秋の装いをしている結愛の隣を、瑛祐は長袖Tシャツ、ジーンズ、カーディガンのいつも通りとも言える格好で歩いていた。
足元はスニーカー。
特に何を選ぶわけでもなく、瑛祐はスニーカーしか持っていない為、他に選択肢がなかった。
「大丈夫?足痛い?」
「う、うん。ちょっと…ヒールがあると、すぐ疲れちゃうね…」
「もうすぐ着くから、そしたら椅子に座って休憩しよう」
「うん、ごめんね」
坂を上り、寺に着くと休憩場所が設けられていた。
料金を払い、瑛祐と結愛は席に着く。
そこから見える自然の景色は、神秘的で、色付いた紅葉の間から注がれる木漏れ日が、綺麗に日本庭園のような庭を彩らせていた。
体育祭も終え、イベントが一段落して落ち着いてきた秋の休日。つい先週までは暑かったはずなのに、一気に来た寒気が季節の変わり目を感じさせた。
この冷気により、彩られた紅葉を見るために、瑛祐と結愛は紅葉が綺麗に見れるという寺に来ていた。
「やっぱり、スニーカーにすべきだったかな…」
寺までの道は長くはないが、上り坂を歩くことになる。
道が悪いわけでもないから、靴の種類は何でもいいはずだが、この道をブーツで行くには不相応だったのか、結愛は少しヒールのあるかかとを気にしながら歩いていた。
ヒラヒラとしたチュニックに、スリムのジーンズ。それでは少し寒かったのか、ニットのカーディガンコートを着ている。そして、革のブーツ。
すっかり秋の装いをしている結愛の隣を、瑛祐は長袖Tシャツ、ジーンズ、カーディガンのいつも通りとも言える格好で歩いていた。
足元はスニーカー。
特に何を選ぶわけでもなく、瑛祐はスニーカーしか持っていない為、他に選択肢がなかった。
「大丈夫?足痛い?」
「う、うん。ちょっと…ヒールがあると、すぐ疲れちゃうね…」
「もうすぐ着くから、そしたら椅子に座って休憩しよう」
「うん、ごめんね」
坂を上り、寺に着くと休憩場所が設けられていた。
料金を払い、瑛祐と結愛は席に着く。
そこから見える自然の景色は、神秘的で、色付いた紅葉の間から注がれる木漏れ日が、綺麗に日本庭園のような庭を彩らせていた。


