猫の世界と私

水色でフリルが着いたビキニタイプの水着に、後れ毛があるポニーテール姿。
また違う雰囲気をまとった結愛に、瑛祐は視線を外すことができなかった。



「な、何…そんなに凝視して…」

「いや、その…水着…似合ってる…」

「それだけ?」

「え?」

「もっと気付くところあるでしょ?」

「ん?…髪型が違うところとか…?」

「はぁ…まぁ、そうだけど…私、頑張ってポニーテールしてみたんだけど…」

「?うん、見て分かる」

「………ちょっと、ホントに忘れたの?」

「え?」

「髪が伸びたらポニーテールしてって言ったの瑛祐でしょ!」

「あ!!」

「はぁ…ほら、瑛祐すぐ忘れちゃう…」

「ごめん…」

「水族館と遊園地、絶対だからね」

「はい…」



付き合って一年、二人で作る思い出は、まだまだある。
これからの時間が瑛祐は、更に楽しみになった。