猫の世界と私

少し膨れた結愛の顔が可愛く、瑛祐は微笑ましく結愛を見ていた。
水族館や遊園地は夏じゃなくても来れる。

またゆっくりとした休みに来よう、瑛祐は、まだ先の冬休みのことまで考えた。

来年は、遊園地に併設されている大型プールに来るのもいい。


結愛と過ごす時間を考えることが、今の瑛祐にとって楽しみの一つでもある。
そして、その時間を過ごす上で見れる結愛の笑顔は、瑛祐の心を更に満たしていく。


海に着き、水着に着替えた瑛祐は、結愛の支度が終わるのを待っていた。
どんな水着を着るのか、気になって仕方がない。
ソワソワとしている瑛祐が、プール近くの壁で立っていると、そこに結愛が現れた。



「ごめん、待ったよね」

「まぁ、それなりに………」



結愛の言葉に、少し意地悪な返事をした瑛祐は、結愛の姿を見るなり言葉を詰まらせた。