「大丈夫?…じゃないよね…」
「今朝よりは、かなりマシ」
「そっか…そうだよね。こうして歩いているんだから…」
「…その、ごめん」
「ホント…かなり心配した。いなくなったらどうしよう、こんなに声を掛けてるのに、返事をしてくれない。あの不安、なんて言ったら伝わるか分からないけど、本当に自分の心が凍りつく瞬間を体験した…」
「そんな、ただの風邪だよ?」
「風邪でも油断できないでしょ!現に、倒れたんだから…」
結愛の瞳から涙が溢れる。
唇は震え、支えている手から冷たさが伝わってきた。
今会話をしている安心感と、今まで置かれていた不安な状況が、結愛の精神を極限にしていたためか、力が抜けていく体を必死に耐えている。
瑛祐を支えている力が余計に込められ、瑛祐は少し痛みを感じていた。
「ごめん、大丈夫だから。明日は一日休むけど、明後日には熱も下がるし、いつもと同じように動けるよ」
「……うん…」
「だから…」
腕に絡んだ結愛の手を取り、瑛祐は笑顔を結愛に向けた。
途端に結愛の体から力が抜け、涙が止まらず、小さな声をあげて泣いていた。
「今朝よりは、かなりマシ」
「そっか…そうだよね。こうして歩いているんだから…」
「…その、ごめん」
「ホント…かなり心配した。いなくなったらどうしよう、こんなに声を掛けてるのに、返事をしてくれない。あの不安、なんて言ったら伝わるか分からないけど、本当に自分の心が凍りつく瞬間を体験した…」
「そんな、ただの風邪だよ?」
「風邪でも油断できないでしょ!現に、倒れたんだから…」
結愛の瞳から涙が溢れる。
唇は震え、支えている手から冷たさが伝わってきた。
今会話をしている安心感と、今まで置かれていた不安な状況が、結愛の精神を極限にしていたためか、力が抜けていく体を必死に耐えている。
瑛祐を支えている力が余計に込められ、瑛祐は少し痛みを感じていた。
「ごめん、大丈夫だから。明日は一日休むけど、明後日には熱も下がるし、いつもと同じように動けるよ」
「……うん…」
「だから…」
腕に絡んだ結愛の手を取り、瑛祐は笑顔を結愛に向けた。
途端に結愛の体から力が抜け、涙が止まらず、小さな声をあげて泣いていた。


