猫の世界と私

「え?」

「え?って、こっちが、え?って感じだけど…熱、計ったんだよね?」

「一応…どんなに待っても音ならなかったから途中で止めた」

「…瑛祐、それ、計ったって言わないから」

「……え…」

「…はぁ…もういいよ…学校着いたら保健室に行こう」

「わ…分かった…っ…」

「え、瑛祐!?」



保健室という言葉に安心したのか、瑛祐の意識はそこで途絶えた。
心配そうに名前を呼ぶ結愛の声は遠く脳裏に響いていたが、体が言うことを聞かない。
重たくなった瞼を閉じた時、瑛祐の体は力を失った。


それからどれだけの時間が経ったのか、重い瞼をゆっくりと開き、瑛祐は目を覚ました。
けれど、体全体がだるく、起き上がることが出来ない。

ベッドに寝ている自分の体が重く感じた瑛祐は、何とか力を振り絞り、体の向きを変えることに成功した。


その音に気付いたのか、保健の先生が視界を遮っていたカーテンを開く。