猫の世界と私

高校一年、夏。
瑛祐と結愛が出会ってから2回目の夏。付き合い始めてから初めての夏となる。
イベントと言えば昨年とは変わらないが、今年は会いたいときにはいつでも会うことが出来る。あんなにも、結愛が何をしているのか考えていた日々が嘘のようだ。



「また図書館で宿題でもする?」



終業式を終えた瑛祐は、結愛を誘う。
結愛もそれに頷いた。



「そうね、一番涼しい場所って言ったら図書館だし」

「じゃ、決まり。またメールする」

「うん、待ってる…あ!!」



学校の帰り道、駅までの道を瑛祐と結愛は共に帰る。
それが付き合い始めてからの日常となっていた。

そのいつもの帰り道、瑛祐と結愛は駅に着き、それぞれの家路に着こうとした時、突然結愛は、瑛祐の足を止めた。



「な、何?どうした?」

「猫がいる」

「え、猫?」