猫の世界と私

それからいつもと同じような日常に戻り、結愛とは日常的に話すことは変わらないけれど、新しい環境において、それぞれに出来た友人と過ごす時間の方が多かった。

同じようで、前とは違う関係。

自分の気持ちが分かっているのに、どうしたらいいのか分からないもどかしさが瑛祐の中にはあった。


清々しい空から始まり、切なげな夕日で終わる毎日。
夕日を見る度に、瑛祐は結愛のことを想う。


瑛祐は誰もいなくなった教室の窓際で夕日を見ていた。
入学してから約二ヶ月、この学校では一学期に文化祭がある。瑛祐は文化委員に所属しているため、話し合いのために残っていた。
そのまますぐに帰ればいいのかもしれないが、夕日が瑛祐の足を止めた。


窓を閉め忘れたのか、ランダムに開いている窓から大きな夕日が見える。その色が教室内を染め、いつもと違う雰囲気を魅せていた。
そして、静かな環境が瑛祐を夕日に引き込ませる。



「三坂が言った意味が分かる気がする」



心が落ち着いていくのが分かる。
そして、一日が終わる感覚になることも。