猫の世界と私

「あぁ…あるかな…合格してるかな…」



結愛の手が、緊張のあまり震えている。
それは瑛祐も同じだった。

頑張った、いくら自分自身がそう思っていても、現実はどうなるか分からない。

そう思えば思うほど、不安は増していくばかりで、結愛を気遣う余裕がない瑛祐は、溜息を漏らした。



「瑛祐君、緊張してる…?」

「それは…三坂も同じことでは?」

「あ…はい…」

「いつになったらこの緊張から開放されるんだろうな」



落ち着かないからか、何か会話をしたい気持ちも分かる。
けれど、逆に会話が短く終わってしまう。


次の話題に移る心の余裕もない瑛祐と結愛は、合格発表の紙が貼り出されると思われる場所へ一点集中で視線を逸らすことなく見ていた。


そして、まもなく良くも悪くも緊張が解かれる瞬間がやってくる。
紙が貼り出され、瞬間に様々な声が学校に響き渡った。