猫の世界と私

外は完全な夜の色。
星は瞬き、月は輝きを増して存在を現している。


車内には明かりが付き、窓には反射で瑛祐と結愛の姿が写った。
瑛祐は結愛の様子を伺う。



「で、なんで待ってたの?」

「え?」

「何か話したいことでもあった?」

「……う、うん…」

「何?」

「瑛祐君は…その…高校どこ行こうと思ってるの?」

「高校?なんで?」

「なんでって…気になるから聞いただけ…」

「一高だよ」

「え!!」

「?」

「私も!!」



瑛祐の答えを聞き、結愛は明るい表情で瑛祐へ顔を向けた。
結愛の反応に、瑛祐は驚きで何も言えずに、視線を向けるしかできなかった。

そんな瑛祐に構うことなく、結愛は満面の笑みで瑛祐を見ていた。