猫の世界と私

「三坂、何やってんの?」

「う、うん…何となく…待ってた」

「は?待ってた!?こんな時間まで?」

「うん」

「何やってんの?こんな時間…帰り着く頃には何時だと思ってる?」

「え…う、うん…8時近い…かな…」

「危ないよ?」

「ご…ごめんなさい…迷惑…だったみたいで…」

「迷惑…?ち、違う!俺は、心配してるだけ」

「…心配?」

「そう、心配。だって、途中までは一緒かもしれないけど、それからは?一人でしょ?」

「うん。でも、慣れてる道だから…」

「慣れてる道って…慣れてても、不審者には慣れてないでしょ」

「不審者?」

「そう、不審者。神出鬼没で会うか会わないかは予想もできないことだよ」

「あ…考えてなかった…」

「はぁ…もう…」

「ごめん…」

「いい、謝るな。ほら、帰ろう」

「うん…」



急いで帰り支度を終わらせ、瑛祐は結愛と共に学校を後にした。
瑛祐の家は学校から遠くなく徒歩圏内にある。
対して、結愛の家は電車に乗って、結愛にとっての最寄りの駅から徒歩20分の所にある。


そんな場所に一人で歩かせるわけにはいかない。