猫の世界と私

「その…ごめん…」

「ううん…その…謝らないでよ…」

「…え?」

「謝らないで…」

「あ、はい…」



それから特に会話をすることなく、花火大会近くの駅に到着する。
無言のまま、流れるようにバスに乗り、花火大会の場所に到着した。



「三坂…」

「……ありがとう…」

「え?」

「人に押されて、はぐれないようにしてくれたんでしょ?」

「あ…うん…」

「分かってたから…謝らないで欲しかったの…」

「………」

「ありがとう」



一気に顔が赤くなっていくことが分かる。
瑛祐は、すぐに結愛から体ごと視線を逸らす。