猫の世界と私

「瑛祐君、顔赤いよ」

「………はい…」

「どうしたの?」

「熱い、です」

「ん?うん…」

「で…花火大会が…どうしたの?」

「あ、そうそう。花火大会の日は何時に、どこで待ち合わせにする?」

「…そうだな…最寄駅に午後5時に集合して、一緒に行く?」

「そうね、それが一番いいかも」

「じゃ、決まりな…」



いずれしなくてはいけない会話だったが、今話題を変えなかったら、きっと、ずっと結愛のイタズラな表情にいじめられることになる。
それだけは勘弁だ。

上手く切り抜けられてホッとした瑛祐は、携帯のスケジュールに結愛との待ち合わせについて書き込んだ。


図書館デートが終わり、何度かスケジュールを確認する日々が続き、ようやく目的の花火大会の日を迎えた。