「あ、いや、そういうことじゃなくて・・・!」
まずい。凌我が傷ついちゃう。
ただでさえ、見た目のせいで色んな人に変な目で見られているのに。
凌我が孤独を感じちゃうかもしれない。
あたしの発言のせいで、たまに見せる寂しそうな顔をまたさせてしまいそうな気がした。
「あたしがそそっかしいから、単純に心配してるだけなんだと思う」
「ふーん・・・いい友達持ってんじゃん」
あ、良かった。
思っていたより、というか全く気にしてなさそうだ。
凌我の言葉に安心したあたしは多分、分かりやすく笑顔になったと思う。
「そうなの!!良い子なんだよ~!あたしのことよく分かってくれて、たまに叱っられるんだけど、それも優しさっていうか・・・あ、そうじゃなくて!」
「おお、すごい喋るな・・・」
「あのね、その子が心配してるから、その・・・ちゃんと付き合ってるか確認したいから、デートしてるところを見せろって言ってて・・・」



