昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!




どうしたらいいか分からなくて、あたしも無言でお弁当を食べ始めた。



二人の間には、無言で気まずい雰囲気が流れる。

いや、気まずいと思っているのはあたしだけかも。
いつもそんなに会話するわけじゃないから。

でも、この気まずさが、あたしには効果てきめんだったようで。

「・・・ねえ」

「ん?なに?」

「あのね・・・今度は・・い、えっと・・・」

「?なんだよ」

「い、いつ・・・で、で、で・・・」

「なに?デートいつしようかってか?」

「ふぇ!?!?なんでわかったの!?!?」


どうやら凌我はエスパーの力も持ち合わせているようだ。

「いや、なんとなく。てか、お前が行きたがるの珍しいじゃん。デートとか嫌なのかと思ってた」

「嫌ではないけど・・・」

進んで行きたいという気持ちもないかな。


「あの、実はね・・・あたしの友達が、凌我との関係を心配してて・・・」

「俺との関係?・・・ああ、俺といると危ないってか」