どうしたらいいか分からなくて、あたしも無言でお弁当を食べ始めた。
二人の間には、無言で気まずい雰囲気が流れる。
いや、気まずいと思っているのはあたしだけかも。
いつもそんなに会話するわけじゃないから。
でも、この気まずさが、あたしには効果てきめんだったようで。
「・・・ねえ」
「ん?なに?」
「あのね・・・今度は・・い、えっと・・・」
「?なんだよ」
「い、いつ・・・で、で、で・・・」
「なに?デートいつしようかってか?」
「ふぇ!?!?なんでわかったの!?!?」
どうやら凌我はエスパーの力も持ち合わせているようだ。
「いや、なんとなく。てか、お前が行きたがるの珍しいじゃん。デートとか嫌なのかと思ってた」
「嫌ではないけど・・・」
進んで行きたいという気持ちもないかな。
「あの、実はね・・・あたしの友達が、凌我との関係を心配してて・・・」
「俺との関係?・・・ああ、俺といると危ないってか」



