昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!



鳥肌が立って、冷や汗が出る。
恐い。恐い。恐い。恐すぎる。

あたしは、恐くて動けなくなる。
てか、元々足が痛くて動けないんだった。
いやもう、そんなこと、どうでもいいよ。
恐いという気持ちと、何故話しかけられたのかという疑問が、頭の中をくるくると回る。

なんで?なんで?
意味分かんない。
どうして、話し掛けてきたの?
あたし、なにかした?

いや、もしかしたら、あたしの勘違いかもしれない。

「・・・おい」

低い声があたしを真っ直ぐ捉えた。
最悪。勘違いじゃなかった。

「は、はい」

声を震わせながら、返事をする。

「お前、邪魔」
「ひっ!」

あ、ヤバい。
あたしは口を手で覆った。
恐すぎて変な声を出しちゃった。
恥ずかしい。
そして、恐い。