襲われるフラグじゃなかったの?


そ、そうだよね、彼は壁ドンを知らないわけだし。


え、じゃあ、あたし・・・。

勝手に勘違いして、こんなにドキドキモヤモヤしていたの?


次はめっちゃ恥ずかしいフラグ立ってるんですけど!


「わ、え、あ、いや、その・・・」


あたしは、そそくさと壁から離れ彼の前に立った。

そして釈明をしようと、彼に近づく。


笑い転げていた彼は目元の涙を拭いながら私を見る。

「なんだよ?」

「あ、その・・・これ、恥ずかしいパターンだよね?」


釈明なんて出来なくて、私はおかしなことを聞き始める。


「まあな。・・・てかさ、お前みたいなチビは、襲わねーわ。俺、ロリコンじゃないから」

彼はそう言うと、また笑う。


ななななっ!

あたしの怒りは最高潮。


チビですよ、はい!

小学生の頃によくやる‘前にならえ’で手を伸ばしたことないですよ!!


悪かったですね!

発育もどうせ遅いもん!!


中学生?って聞かれますよ!

たまに小学生?って聞かれますよ!