そんなことさえも知らずに、毎日弁当を作って渡して…。他愛ない話をして、涼哉が言ったように友達と笑い合っていた…?
そう思うと、酷く自分が馬鹿なことに気が付いた。
家族になるために、カヤノになったのに何も…、何もかも知らないでいた。わたしは、自分で家族のことはわかっているつもりでいたんだ。弟妹のことも、お母さんのことも、もちろん涼哉のことだってちゃんと考えて…。
なのに…っ
わたしは…っ
何も…っ
知らない…っ
ドタッと膝から崩れたわたしを見て涼哉は慌てた。
「ツっちゃん…!?」
「…………」
何もかもわからなくなった。
わかっていたつもりだったのに、何も知らないわかっていなかった。
そんなわたしに家族だって言う資格があるの…?
家族が頑張っている中でわたしは、友達と楽しく笑っていたんだ。
サイテイだ、わたし。
サイテイだ…
握っていた涼哉の手を離し、冷たい床に座り込む。涼哉は、そんなわたしをベッドの上から月明かりと共に見下ろす。
「つぼみ…」
「ごめん…。ごめんね…、りょ…や」
今はとにかく謝罪しなくてはならない気がして、ただひたすらに『ごめん』を並べた。
そう思うと、酷く自分が馬鹿なことに気が付いた。
家族になるために、カヤノになったのに何も…、何もかも知らないでいた。わたしは、自分で家族のことはわかっているつもりでいたんだ。弟妹のことも、お母さんのことも、もちろん涼哉のことだってちゃんと考えて…。
なのに…っ
わたしは…っ
何も…っ
知らない…っ
ドタッと膝から崩れたわたしを見て涼哉は慌てた。
「ツっちゃん…!?」
「…………」
何もかもわからなくなった。
わかっていたつもりだったのに、何も知らないわかっていなかった。
そんなわたしに家族だって言う資格があるの…?
家族が頑張っている中でわたしは、友達と楽しく笑っていたんだ。
サイテイだ、わたし。
サイテイだ…
握っていた涼哉の手を離し、冷たい床に座り込む。涼哉は、そんなわたしをベッドの上から月明かりと共に見下ろす。
「つぼみ…」
「ごめん…。ごめんね…、りょ…や」
今はとにかく謝罪しなくてはならない気がして、ただひたすらに『ごめん』を並べた。
