四日目。

朝、外の様子を確認するが、2メートル先が見えず霧に包まれている。

本来の日程ではこの日になっても停滞するようなら計画を中止し、別ルートで山を降りる事になっているが、霧が濃く、行動する事は危うい。

話し合うまでも無く、また停滞。

午後、少しでも晴れそうなら下山する事を考えたが、霧はますます濃くなるばかりで、昼といえど薄暗い。

トランプも飽きてきて、話題も尽きる。

夜、早めに明かりを落とし、就寝。

テントの内側が霧の為にしっとりと濡れ、テント内の強い湿気に不快感が激しい。