占いなんて信じないけれど、もしそれが当たるのだったら今日のあたしの運勢は最下位だと思う。 あたしは噂でしかこの人を知らない。 自分で体験したことがない。だって今まで一度も関わりなんてなかったのだから。 だからあたしは知らなかった。 だから後悔した。知らなかったことそのものにとても後悔した。 大きな歩調でゆっくり一歩踏み出した金髪のライオンは、二歩目で不機嫌な顔をさらして、目の前にあった机を思いっきり蹴り飛ばした。