『嫌です。』 かすかな勇気を寄せ集めて振り絞った。 いくらこの人でも、あたしはここを退かない。 『あたしの居場所です。』 ただ、居心地のいいこの場所を手放したくない。唯一の安らぎのこの場所を、手放すなんてできない。 まさか断られるとは思っていなかったのか困った顔をしている彼。 よかった。本当に。ここを見つけてくれたのが、”彼”で。