「それで、お願いしたいことがあるんだけど、」 とてつもなく嫌な予感がするあたしは、うつむきがちに目を伏せる。 お願いと言っているけれど、言葉だけの問題で。お願いではないと感じてしまうのは、あたしだけだろうか。 「この部屋、譲ってくれないかな?」 ほら、予感はいつも嫌なことで的中してしまう。