「....はぁ、はぁ、はぁ....」


《篠原莉緒》

そう書かれた板を一目見て病室に入る


「....失礼します」


「あ、渚くん....早かったわね」


「こんばんわ、莉緒....は............」


俺の頬になまぬるい透明の水が流れてきた


「....莉緒は最後にあなたの名前を呼んだそうよ....」


「............っ............」