隠してしまいたい

数日前…


「本当は俺のこと嫌いだよね?…」
最近流行りのSNS。
興味本位でそう問いかけた。
今は午前中、相手もすぐに返信は返してこないだろう。
そう思ってる矢先ピコンという音と共に返信が返ってきた。
八木 陽花(やぎ はるか)
私の恋人の名前。その下には返信が表示されている。
『は?なわけないじゃん、何言ってんだよ、俺の事疑うんだ?』

陽花は自分の事を俺と言って話している、話し方も男の子っぽい、だけどちゃんと女の子で昔は男のこと付き合ってたこともあるらしい。
そしてそんな私もネット上では男の子のように振舞っている。

「いや、別にそうじゃないけど…」

『ならなんだよ、ほんと意味わかんねぇ』

「ごめん……」
悪いと思って謝ったんだ、でも君はそれが気に入らないみたい。

『そういうふうに謝れんの嫌なんだけど、被害者面すんなよな』

冷たくいい放たれて会話は終わった。

私は思わず携帯を放り投げ泣き崩れてしまった。
なによ、私だけ悪いのか、ひどい、どうしてこんなことをいうの、私はどうしたら……
グルグルそんな考えばかり浮かんで立っていられなくなる。

あまりにも辛すぎて学校を休んでしまった、あーあ、私ってほんとメンタル弱すぎ…
今思い出してもため息がでる。


こういう時一人暮らしっていいなぁ、と感じる、何を言っても干渉する人がいない、お父さんの前では病んでられないし…。
再びため息をついて取り敢えず寝ようと思い立ち上がる。
めんどくさい、お風呂がまだだったけど気にせず横たわる。
最近の私はいつもこうだ。