「私も起きる。 お腹もへったしね、何か食べたい。」
ようやく意識がはっきりしてきたのか、ミカは光一を見て笑った。
「ははっ、お兄ちゃん変な寝グセついてるよ。」
光一は自分の頭をかいて、
「まあ、朝だからな。 そうゆうミカだって…」
そう言ってミカの頭を指差した。
「やだ、私ったらノーメイクだ。」
ミカは自分の頬を押さえる。
「いや、もともとノーメイクだろ。」
今度は光一が笑った。
「そういえば昨日お風呂に入ってないね、遊びながら倒れるように寝ちゃったからさ。」
ミカが自分自身と光一の服を指差しながらいった。 光一も自分の服を見て、
「そういやそうだったな。 とりあえずミカ、シャワー浴びて来いよ。」
光一はミカの頭をなでた。
「お兄ちゃん今の台詞、何だかいやらしい。」
なんとなくミカの発言に慣れてきた光一は、さすがに動揺する事も無く、
「そうか? 俺達は仲良し兄妹なんだろ? 別にいやらしい事はないだろ?」
光一の言葉にしばらく考えていたミカだったが、