5日だけの二人

「やった、それなら朝まで遊べるね。 だったら、私の寝室のほうに移動しようよ? この部屋は私の仕事場兼客間だからさ、寝室のほうがテレビとかゲームがたくさんあるんだ。」
光一は“寝室”と言う言葉に若干引っかかったが、まあさすがにそれは考え過ぎだと思い、部屋を移動する事にした。
「とりあえず、一度北見さんのところに行ってくるね。 お兄ちゃんは先に隣の部屋に行っててよ、後から行くから。」
そう言うとミカは、小走りで部屋を出て行った。 やがて光一も、残った紅茶を飲み干してから部屋を出る。 そして、隣の部屋の扉を開き中に入る。
「おお、凄いな。」
思わず独り言を口にする光一の目の前には、いかにもと言った感じの部屋が広がっていた。 ピンクを基調としたインテリア、びっしりと並んでいるぬいぐるみ、大型テレビが置いてあるが、それすらピンク色で統一されている。 はっきり言ってやりすぎだが、光一は少しだけホッとしていた。 なにしろさっきの部屋を見ただけだと、まるで女の子らしさが無かったし、株で稼いでいるなんて別世界の人物の様な気がしていたのだ。