5日だけの二人

「男がか? ありえないだろ? 百歩譲ってツンデレが男女の境が無い言葉だとして、それでも使いたいと思うか?」
さすがにそれは嫌だな。ミカは光一のツンデレ姿を想像してみたが、
「そうね、確かに気持ち悪いかも。」
「だろ?」
光一は運ばれて来た紅茶を一口飲む、
「おっ、うまいな。 そんなに紅茶は詳しくないけど、これはおいしい。」
思いのほか感動していると、
「勘違いしないでよね! 別にあんたの為に用意したんじゃないんだからね!」
再び光一の背中に抱きついたミカが、耳元でつぶやいた。
「ツンデレか?」
妙に冷めた目で光一がミカを見る。
「おかしいかな?」
「台詞は間違ってない。けどな、キャラクター的にミカには似合わないな。」
「…? よく分からない。」
光一は再度ミカの腕をほどいて、
「あのなミカ、実にいいにくいんだけどさ…」
光一はミカの肩に手を置き、何かを言いにくそうにジッと見る。
「ん? どうしたの?」
ミカは突然のシチュエーションに戸惑っていた。
「後ろから抱きつかれると、背中に胸があたって緊張する。 だから、ちょっとやめたほうがいいかもな…と思う。」