5日だけの二人

「うん。小さい頃からお爺さんに教育されたからね。よくわからないけど、才能があるって言われてるよ。 やっぱり驚くよね? でも、なんとなくお兄ちゃんには隠し事したくなかったんだ。」
光一はパソコン画面を覗きながら、
「まあ確かに驚いたよ。 でも凄い事じゃないか? さっきまでは金持ちのお嬢様かと思っていたけど、これはミカの実力で勝ち取った物なら、たいしたもんだよ。 はっきり言って自慢の妹だ。」
それを聞いたミカは、みるみると表情が明るくなり。
「本当に?」
ミカが顔を寄せて来る。
「ああ、本当だ。」
光一が答える。
「ラブラブ?」
ミカが楽しそうに訪ねる。
「ま、まあラブラブだな。」
光一がうろたえながらも答える。
「病的にラブラブ?」
ミカの悪ふざけは止まらない。
「ああ、病的にラブラブだ。」
光一もヤケになって答える。 その時になってはじめて、光一は気がついた。 執事の北見さんが、テーブルの上に紅茶を並べている事に。
「あれっ? 北見さん、いつから部屋にいたんですか?」