5日だけの二人

光一は窓際から外を見てさらに溜め息をつく。 敷地が広すぎて街灯が遠くに見える。
「う~ん? たぶんお兄ちゃんは勘違いしてるよ。 譲ってもらったと言っても、プレゼントされた訳じゃないよ。 私はお爺さんからこの屋敷を買ったの、六十億円の一括払いでね。」
ミカの話はスケールがでか過ぎて付いていけないが、さすがに今回ばかりは光一も突っ込んでいた。
「いやいや、さすがにちょっと待てよ。 ミカの家がお金持ちなのはわかった。 まあそれにも驚いたけど、広い世界にはそうゆう人もいるだろうよ。 しかし、六十億円なんて金額を用意したとは到底思えない、そこは間違いなく冗談だよな?」
ずっと突っ込むタイミングを計っていた光一は、ここぞとばかりにまくし立てる。 しかしミカは、その反応すら予想していたかの様に、
「でも、お兄ちゃんの頭の中では答えが出始めているんでしょ? 私がどうやって資金を調達しているのか?」
そう言うミカの表情は、少しだけ大人の顔に見える。
「株式市場か?」
光一はパソコンを指差した。