5日だけの二人

頭をかきながらつぶやく光一を、ミカは笑顔で見ていた。
「でもスポーツ少年だったなんて意外だな、今の雰囲気と違うよ。 なんか独りでゲームしてるほうが好きなタイプかと思ってた。」
壁の写真をジッと見ながら話すミカに、光一は財布から一枚のカードを取り出して渡した。
「そのイメージ、間違ってないと思うよ。 ミカの言うとおり、今の俺はゲーム大好き少年だからな。」
ミカは渡されたカードを見る。 それはゲームショップのポイントカードで、見てみるとポイントだけで十万円くらいの買い物ができる代物だった。
「これ凄いね、どれだけゲーム買ったらこんなに貯まるの? もしかして光一ってオタク? それから少年ではないでしょ? 良く言っても青年くらいだよね?」
「まあ、オタクだな。 うん、それは間違い無いよ。 そこはいいとしよう。しかし、心は少年のままだから、そこは少年て事て、譲れないな。」
真顔で答える光一。 二人はしばらく見つめ合っていたが、やがて大声で笑いあった。