5日だけの二人

するとミカは嬉しそうに、
「本当に? うん、行く。」
まじまじと光一の顔を見上げながら答えた。 その素直で可愛らしい表情に、思わずドキッとした光一は。
「…っおお、んじゃ行こうぜ。すぐそこだから。」
と、若干の挙動不審に陥りながら歩き出した。
 歩くこと数分、細い路地にひっそりと佇む小さな洋食屋に到着した。 そのなんとも言えない外観に、思わずミカがつぶやく。
「この店? なの? てか、営業してるの?」
確かにミカの言うとおり、店は看板すら出ていない上に中が真っ暗だ、一見すると営業どころか店なのかどうかも疑わしい。 しかし光一は、
「大丈夫だよ、とりあえず入ろう。」
と言って店のドアを開け、スタスタと中に入っいった。 恐る恐る後ろを付いていくミカ。 すると、
「いらっしゃいませ、お久しぶりですね。」
ミカの背後から突然声がした。 あまりの驚きにミカは悲鳴をあげてしまう。
「きゃっ! えっ? 何? びっくりした。」