「何?話って。


勇大が私を呼ぶなんて、
珍しいからあんまり聞きたくない。


まぁでも丁度良かった。


私も聞きたいことあったの。」


「お前から言え。」


「…勇大でしょ?


私が藤波さんのこと呼び出してるの、聞いてた人って。」


「さーな。」


「とぼけないで。


だって、もし他に聞いてた人がいたとしても、体育館倉庫のとこまでわかるのは、勇大しかいない。


前の日、勇大が藤波さん抱きかかえてるのみたんだから!」


「あっそ。」


「は?それだけ?」


「まだ言いたいことある?」


「あるわよ!


なんで?なんで今までは私が誰をいじめようと何にも言わなかったのに、藤波さんは助けたの?


綺麗だから?私より。


そりゃそーよね。勇大は結局顔しか見ないし、私は結局周りからの目しか気にしてない。


でも、私は勇大じゃなきゃ困るの!学校で1番かっこいいって言われてるあなたじゃなきゃ!」