これ以上話すと2人にばれちゃいそう。


「私、席に座っとこぉ〜っと。」


「え?クロエちゃん。


まだ先生来ないと思うよ?」


「あ、うん。


でも、いーの。」


よくわからない答えを返して私は自分の席にむかった。


「藤波さん!


私、今日きっと数学当てられちゃうと思うの!


だから、ここ教えてくれない?」


「え…。」


なんと、話しかけてきたのは葉月ちゃん!


どうしよう。


でも…


「いいよ!私でよければ!


どこ?」


私は笑顔で答えた…つもりだけど、絶対ひきつってる。


「ここ…なんだけどね?


もぉ、わかんなくって!」


正直怖い。


なんでこんなにも性格をコロコロ変えられるの?


私にはそんな器用なことできない!