頭がぼーっとする。


発作は滅多にでなくなってきてたから、最近は薬をカバンの隅の方に入れとくだけだったの。


でも…


びっくりした。


そんなことより、はやく薬飲まなきゃ!


息が苦しい。


でも、足に力が入らなくって。


立てない。どうしよう。


そう思って倉庫の壁に寄りかかった時だった。


「おい!


大丈夫か?


どうした!


しっかりしろ!」


目の前に現れたのは


新川勇大君だった。


「どうした?


なにがあった?


とにかく、保健室行くぞ!」


そう言って彼は私を抱きかかえた。