「…あのぉ〜…


勇大君のお母さんは、勇大君のことが好きですか?」


「あなた、急に何を言うの?


…。


そんなの、決まってるじゃない。


自分の子よ?


大切な息子だもの。

好きよ。


当たり前じゃない…


そんなの…


本当は、今すぐにでも私のもとに来て欲しい。


でも、やっぱり、私が過去にしたことで、あの子の心に傷をおわせてしまったのは確かだもの。


もう、戻れないのよ…


戻れない。」


「そんなことないです!


そんなの!


絶対におかしい!


何があったかはわかりません!


ですが、あなたが警察に捕まるような犯罪を犯してしまったわけではない限り、絶対に仲直りできます!


ちゃんと、お母さんの気持ち伝えてあげてください!」


「ふふっ。


あなた、本当に面白いこと言うのね。


でも、勇大があなたを選んだ理由がわかったわ。

ありがとう。

まぁ、考えてみるわね。

…勇大のこと…これからもよろしくお願いします。」


「はい!」


「じゃあ、また近いうちにあなたに会えることを願うわ。」


「ありがとうございます!」


それから私は、急いで勇大君が歩いて行った方へ走った。