一時間近く待った。


手の感覚を完全に失った頃、柊真の姿が見えた。
俺は慌てて立ち上がった。
柊真は俺に気づき立ち止まった。


「柊真・・・」



絞り出すように俺はつぶやいた。
柊真はしばらく俺を静かに見ていた。

その表情を見ているだけでは怒っているのかどうかは分からない・・・
柊真はゆっくりと公園にやってきた。

そして俺を上から下まで眺め返し、その視線はやがて俺の顔で止まった。