獣は小鳥に恋をする











一週間後。








ずううーーーん



そんな効果音がぴったり



それくらい澪は机に突っ伏し落ち込んでいた。



「澪、惨敗ね...仲良くなるどころか逆効果なんじゃない?」



「ううう~~なんで~~」



どうしてこんなにも落ち込んでいるのかというと・・・







三日前の朝の出来事だ。



澪が菫と共に学校に登校し、いつも通りの時間に教室へと向かう。



中に入ると澪の席の隣には朝だというのにすでに眠っている葵がいた。



授業態度や生活態度は悪い葵だが、朝は誰よりも早く登校している。



「おはよう、如月くん」



いつものように澪は机に伏せる葵に声をかける。



すると葵の肩がわずかに揺れた。



しかしそのあとこれと言って変化はない。



澪もそれ以上特に何もいう事もなく、ただ静かに席に腰かけ窓の外を眺めていた。



「おーっす。ホームルーム始めっから席つけお前ら―」



椎名が気だるげに教室へと入ってきた。



簡単に朝のホームルームを済ませる。



「じゃあ一限目数学だからなー課題出す準備しとけー」



そう言って教室を出ていくと同時だった。



ガタンッ



「え、......」



普段ならけしてないタイミングで、葵が席を立つ。



そしてそのまま教室を出ていく。



トイレかな?



そう思ったのだが、結局葵はその日一日教室には戻ってこなかった。