Dear…愛する貴女よ





病院に着いたゆりはすぐに分娩室に通された。

どうやら子宮口が十分に開いたとか・・なんとか・・。

病院の人に説明されたけど、オレにはさっぱりだった。


またオレは自分の不甲斐なさにどっと落ち込む。


思えばくる時のタクシーの中でさえ苦しむゆりになぜかオレは励まされていた。

立場おもっきり反対じゃん・・。

今更ながら自分に突っ込んでしまった。


あまりにウロたえるオレを見てゆりはオレのことを安心させようとしてくれていた。


・・・オイ・・。


ホントにおもっきり逆だよ・・。

オレ、ホント何しにここまで一緒に来たんだ・・?


さらに落ち込む・・。


ああ・・悪循環・・。


オレがこうして意味の分からない焦燥感を感じているときにも、ゆりは分娩室の中で必死に一つの命を生み出そうとしているというのに・・・。


オレの・・子供を・・。