Dear…愛する貴女よ




途方に暮れだしたオレは、何気に玄関のドアノブに触れた。


「・・・・え?」

開いてる・・?

・・てことは、家の中に入れる・・?

・・・じゃなくて、誰かいるのか・・?


「・・・・」

なんとなく、イヤな予感がした。


オレは迷わず家の中に入った。

割とデカい家だからどこに何の部屋があるのかわからない。

とりあえず手当たり次第部屋を片っ端から見て回る。


ゆり・・。

ゆり・・!この家にいるのか!?

元気な姿を見せて!

そして、オレのこのイヤな予感を笑い飛ばして・・?


ゆり・・・・!!


不安な思いとは裏腹にだんだんと捜し方が荒っぽくなっていった。

家の中に誰もいない。

そのことがオレの気持ちを焦らせていた。


次の部屋、また次の部屋へと足を向ける。

さらに奥の部屋へと入っていった。

焦る気持ちが昂って乱暴にドアを開けた。