「ああ・・父さんは啓のこともゆりのことも・・とてもかわいかった。それはずっとずっと変わらなくて・・。
ついにゆりは・・その愛情に依存し始めた・・。
現にゆりが16くらいのときに一度想いを打ち明けられている・・」
・・・普通にショックだった・・。
オレなんかが入る隙もないくらいゆりは親父のことが好きだったんだ・・。
「最初は一時の気の迷いかと思ったけど・・そんな簡単なことじゃなかったみたいだ・・。
父さんは知らないうちにゆりのことを随分と傷つけていた・・」
誰も彼もが傷ついている・・。
親父も随分と長い間悩み続けていたんだろう・・。
きっと自分のことを責めたに違いない。
ゆりも、受け入れてはもらえない想いを抱えて・・苦しかっただろうな・・。
「啓・・」
親父はスーツの胸ポケットを探り出した。
そして、1通の手紙をオレの目の前に差し出した。
「・・・・?」
「・・ゆりから届いた手紙だ」
「ゆ、ゆりから!?」

