Dear…愛する貴女よ





そうだよな・・。

だってそれならそうだと最初から本当のことを話してもよかったような気がする・・。

ゆりの真意がわからない。


「ゆりが氷室家にきたとき、すでに父さんは結婚していて啓もいた・・。
お前はもちろん赤ん坊で覚えてないと思うけど・・ゆりはよくお前の世話を焼いてくれていたよ・・まるでままごとだったけどな」


そんな風に昔話をする親父は笑いをこらえているのか、やたらと含み笑いをしていた。

つーか・・オレとゆりって初対面じゃなかったんだ・・。

なんかやたら恥ずかしいんだけど!?

好きな女が自分の赤ちゃんの時知ってるって(汗)

焦るオレの様子を見てまた親父の口元が緩む。

ヤベェ・・自分ではかなりポーカーフェイス装ってるつもりだったのに、どうやらまるで的外れみたいだ・・。


「で!?」

体裁の悪くなったオレは親父に話を急がせた。

次第に親父の表情もまた元に戻りつつあった。