満月に視線をやると、
大きな満月があたしを
覗いてるかのようにみえ、

惹かれるように
あたしは立ち上がりベランダへ
いき、満月に手を伸ばした。







…無意識だった。









『暗闇の中に01人さみしく浮いている月に、なりたいわ…』






そう呟いていた。