適当に3、4着手にとり、姿見の前で合わせてみる。


スカート、スキニーのズボン、それからワンピース。


洋服を持って楽しそうにくるくる回っているアンを、リダは穏やかな目で見つめていた。




「リダ、着替えるからリビングで待ってて。」


「おう、分かった。」






よく家に来るリダは、お母さんにも気に入られていた。


だからお母さんは、リダが私の部屋に勝手に入っても何も言わない。


それだけリダはお母さんにも信頼されているんだ。


それが無性に嬉しい。






リダが出て行ったのを確認して、アンはチェックのパジャマを脱いだ。


選んだのは真っ白のワンピース。


普段はズボンばかりだからちょっと恥ずかしいけど、今日は走る訳じゃないし、大丈夫よね。