空恋 ~君が残したメッセージ~





「じゃあさ、これからどっか行かない?」



男達は馴れ馴れしくそんな事を言ってきた。



どうしてそうなるの?




「行きません。連れがいるので」



「連れ?どこにもいないじゃん」



「今、券売り場に…!」



「なにしてんの、実祐?」


「!! 恵…」



後ろを振り向くとこっちを睨んでいる

恵が仁王立ちしていた。



め、めちゃくちゃ怒ってる…?



「あ、なに?連れいたの。

じゃあ、俺たちはこれで〜」



男達は恵を見た瞬間に顔色を変えて

逃げるように帰っていった。