空恋 ~君が残したメッセージ~





「もーいい。何でもない」



私はそう言って顔を背けた。



本当に恵は意地悪だ。




しばらく歩いて駅に着いた。


さすがに人が多すぎるので

手を離した。



その時恵に何か言われたけど

聞こえてないふりをした。



どうせまた、くだらないとか言うんでしょ。






電車に乗って3駅ほどのところに

ショッピングモールがあり

その中に映画館がある…らしい。



私はまだ行ったことがなかったので

実はとてつもなく嬉しい。



まぁそんなこと、恵には絶対言えないけどね。