「ねぇ…」 映画館に行くには 電車に乗らなければならない。 駅までの長い距離 私達はずっと手を繋いでいた。 もう本当に恥ずかしくて仕方なかった。 「どうした?」 「…私でいいの?」 「なにが?」 「隣にいるの」 「なんで?」 恵は不思議そうに聞く。