「実侑ちゃんから来た電話に気づかなかった。ってすごい焦ってて。
だから私の執事に送くらせて。
それで私が、近くにフラワーショップがあるから花でも買って病院に行ったら?なんて言ったらから…
瞬くん嬉しそうに選んで、実侑ちゃんが喜んでくれたらいいなって。
フラワーショップを出るときに、私は信号から行ったほうが良いって言ったけど瞬くんは……っ」
彩乃さんはついに言葉を詰まらせてその場に倒れこんでしまった。
私は突然のことすぎて、あまり話がはいってこない。
瞬の最後は彩乃さんだったの?
瞬が死んだのは私のせい…?
「私が…来てなんて言ったから」
「ちがっ、
私のせいよ…ごめんなさいっ……」
あんなに大人だなって思っていた彩乃さんは
子どものように泣きじゃくっていた。
私と同じように。
私のせいだ…っ……
私が話あるなんて来なければ
彩乃さんは泣かなかった。
自分の無力さに呆れてなにも言えずに
ただただ私は倒れこんで泣いている
彩乃さんを見ていた。


