「おめでとうございます。 元気な男の子の赤ちゃんです。 母子ともに無事ですよ」 病室を出た助産師さんが 外で待っていた人にそう告げた。 ざわざわと騒ぎ始め 泣き声まで聞こえてくる。 あの中に瞬はいるだろうか。 こんな時でも 私はいつだって一番に考えるのは 瞬、なんだ。 ____瞬…会いたいよ…… そう思うと私の意識が途絶えた。