一夜に “瞬はどうして来ないの?” そう聞いてもただお仕事ですって言葉しか 返ってこなかった。 本当は仕事とか言って あの女の人と会ってるんじゃないの? 私よりあの人のほうがいいんじゃないの? そう考えると涙が止まらなかった。 夜の病院はすごく寂しくて いつも枕を濡らしていた。 でも毎日のようにくる一夜や 心配してくれる親、友達が来てくれる おかげで、昼間は泣かなくてすんだ。 それでも瞬はこなかった。