瞬は次の年に大学へ行きながら
自分の家の次期社長のたまごとして
毎日仕事をしていた。
私はその後病院へ行き
4週間だと分かった。
モニターを通してみる赤ちゃんは
小さくて可愛くて
必死に生きているんだなぁって思った。
私は学校には休学を取ると連絡し
留年覚悟で産む決意をした。
まだまだお母さんとしては未熟だけど
あなたを産む準備は出来ているから
安心して産まれてきてね。
百合にそのことを報告すると
自分の事のように喜んで
一緒に泣いてくれた。
瞬はすごく優しくなった。
元々優しかったけどお腹の事を気にしてか
顔つきが少しかっこよくなった。
こんなに幸せでいいのかなって思うくらい
幸せ過ぎて怖かった。


